旧「大江戸温泉物語 浦安万華郷」跡地について、浦安市は土地を借用し、災害対策用地として確保しながら、平常時にはスポーツ施設などとして活用する方針で整備計画を進めています。
2025年6月に浦安ぽーたるで活用方針を紹介した後も検討が進み、現在は「(仮称)日の出地区防災スポーツ施設等整備事業」として、実際の整備事業者を選ぶための準備段階に入っています。
2026年9月追記:12事業者が市場調査に参加
浦安市は2026年9月2日、事業者公募に向けて実施した「サウンディング型市場調査」の結果を公表しました。
調査は7月29日から31日まで行われ、12事業者が参加。市が示している公募条件や施設の要求水準、事業者を選ぶ際の評価項目などについて、民間事業者から意見を聞きました。
対象地は日の出7丁目3番1~6で、面積は32,236.97平方メートル。旧「大江戸温泉物語 浦安万華郷」の跡地にあたります。
設計と施工をまとめて発注する「DB方式」を予定
浦安市は、今回の施設整備について、設計と施工を一括して発注する「DB(デザイン・ビルド)方式」を採用する予定です。
今後は公募型プロポーザル方式で事業者を選ぶ方針で、今回の市場調査は、その公募条件を具体化するために行われました。
参加した事業者からは、本事業への参入意向のほか、参加資格や事業スケジュール、施設配置、人工芝の仕様、地盤への対応、地域貢献など幅広い意見が出ています。
人工芝の暑さ対策や施設の使いやすさにも意見
スポーツ施設の整備内容については、人工芝の品質と事業者間の競争性を両立できる仕様にすることや、事業者から柔軟な提案を受けられる要求水準にしてほしいといった意見がありました。
人工芝やスポーツコートでは、暑熱対策や環境への配慮を重視した仕組みを採用することで、費用対効果を高められるとの提案も出ています。
このほか、屋内スポーツ施設についても、利用者の利便性や実際の運営を考慮し、事業者が柔軟に提案できる条件にしてほしいとの意見がありました。
地元企業の参加をどう評価するかも検討
事業者を選定する際の評価項目については、地域貢献も論点となっています。
市場調査では、地元企業が事業に参画した場合の評価基準や、「地元企業」の範囲を明確にしてほしいとの意見が寄せられました。
また、市が求める水準を上回る独自の提案について加点できる仕組みがあれば、事業者の創意工夫を生かしやすいとの意見もありました。
浦安市はこれらを踏まえ、事業者の創意工夫を評価できるよう評価項目を見直すとしています。
今後は事業者公募へ
今回公表されたのは、あくまで事業者公募に向けた市場調査の結果です。現時点で施設を整備する事業者が決まったわけではありません。
浦安市は今回寄せられた意見や提案を参考に、公募条件や要求水準、評価項目などを検討したうえで、公募型プロポーザル方式による発注に向けた準備を進めます。
万華郷跡地は防災とスポーツの拠点へ
旧浦安万華郷跡地は約3.2万平方メートルという大きな土地です。浦安市では、災害時に廃棄物置場や仮設住宅用地などとして活用できる防災機能を確保しながら、平常時にはスポーツなどに利用できる場所として整備を進めています。
2025年に活用方針が具体化して以降、市民アンケートや民間事業者との対話、基本計画の策定を経て、今回、実際の発注に向けた条件整理まで進んだことになります。
まだ具体的な事業者や工事の開始・完成時期などは決まっていません。日の出地区の大規模な土地利用だけに、今後どのような施設として具体化していくのか引き続き注目したいところです。


